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第10回「顔と心と体」公開講座『外観といじめ』

2003年11月4日(火)
いろいろと忙しくて遅くなってしまいましたが、9月7日に参加した第10回「顔と心と体」公開講座『外観といじめ』についてです。
顔と心と体研究会は、2000年7月に発足したフェイシャルセラピストのかづきれいこ先生が理事長を務める会で、私は2001年に入会しました。
これまでも何度か公開講座に申し込みをしていたものの、いつも直前になって別の用事が入り、今回が初めての参加となりました。
※赤字が私の言葉です。

基調講演1は、教育評論家、尾木直樹先生の「いじめ問題を考える」。
尾木先生は、全国で講演活動をされているだけあって聞きやすく、またその内容はとても具体的で分かりやすかったです。
特に印象に残ったのは「日本は加害者に寛大すぎる」これが日本の悪い特徴であり、問題であること。
その具体例として
・「学校がいじめだと認定しないケースが多く」いじめ問題が更に大きくなってしまう。
・現在「いじめ」と言われているものは、弱い者いじめではない。誰でもいじめの対象になる。
ハンサムでも美人でもスタイルが良くても頭が良くてもスポーツマンでも生徒会長でも番長でもいじめられる。
いじめられないように少林寺拳法を習った子供が、その発想がムカツクからといじめられるということもあったそうです。
・いじめ問題を考える上で一番重要なのは「どうしたら加害者を生まないようにするか」であり、加害者の親が相談に来るべきだが、加害者の親からの相談は2件だけである。
本来は、自分の子供がいじめをするような人間であるという事が、親にとって嘆かわしいことであるはずなのだが・・・。

基調講演2は、国立教育政策研究所・生徒指導センター総括指導員、滝充先生の「日本のいじめの特徴」。
表を使って説明していただ「いじめ発生の説明モデル」や「いじめ発生を説明するストレス仮説」では『いじめの原因となるストレッサー(子供にストレスを与えるもの)は、勉強、教師、友人、家族の4つがあるが、日本ではこの中で勉強と友人が高い。』ということでした。
特に学校での競争的価値観が問題で、教師が無意識のうちにいじめに荷担するケースがあるということ。
教師の発言例:
「山田君はたった30点だった」→山田君がいじめられる。
「山田君だけが100点だった」→山田君がいじめられる。(妬みから)
というように。

シンポジウム「外観といじめ」では上記の二人に加え、精神科医で医学博士の町沢静夫先生、東京都立国立市立国立第七小学校校長の劔持勉先生、「スタジオKAZKI」主宰かづきれいこ先生が参加。
この中では、かづき先生の様々な発言が印象的でした。
先生が昔宝塚でメイクを教えていた時のエピソードでは、女性だけの狭い集団である宝塚はいじめが多い。
そして宝塚の中でスターになるのは2タイプある。
1.いじめられていることに気付かないタイプ。
2.いじめをブチ返すタイプ。
特に、いじめられている事に気付かないタイプはスターになるという話。

また、かづき先生は常々「人は他人を見た目で判断する」という大前提から、外観についての教育、見た目が他人に与える影響について語られているが、今回は子供は残酷という話では、子供は複数の女性を見たら順番に「おばちゃん、おねえちゃん、おねえちゃん、おばちゃん、おばちゃん」と“見たまま言う”という事。
そして、子供は違うものに興味があるのだから、子供がアザのある顔の人をジロジロ見た時に「見ないの!」と言うのではなく、それをキチンと説明するのが教育であると。
外観(見た目)の影響では、「ライオンの世界では、たてがみが立派なライオンが戦わずして勝つ。しょぼしょぼのたてがみをしたライオンが負ける。」では、「しょぼしょぼのたてがみをしたライオンに立派なたてがみのカツラを付けたらどうなるか?」
美容整形に関しては、外観が美しく変わった場合でも、美容整形をしたことを隠す事でストレスを感じるから良くない。美容整形をするなら、明るく「美容整形したんだ!」って自慢するくらいではないと。とのことでした。
私も同感で、美容整形は心のバランスをおかしくする恐れがあるのであまりお勧めできません。

対談「現役女子高生×かづきれいこ」では、あまりいじめの話題も無かったですし、顔についての話もありませんでしたね。最後に女子高生が「はじめは見た目だけど、最後は心」とうまく締めてホッとしました。

懇親会ではようやく念願が叶い、直接かづきれいこ先生とお話する機会に恵まれました。身近で見る先生は、表情がとても豊かで本当に可愛くて素敵でした。長年憧れていたのでちょっと舞い上がってしまいましたが、それでもお互い早口でいろんな話をする事が出来ました。

さて、最後に今回のテーマであった「外観といじめ」について私の考えを述べたいと思います。

かづき先生は講演や著書で、「子供の頃から心臓病のために冬になると“顔が真っ赤”になる悩みを持っていた」「リンゴほっぺとよくからかわれた」とご自身の経験を語られていますが、私も子供の頃から顔の悩みはずっと持っていました。
顔のことでからかわれた事は、子供の頃から社会人になってまでたくさんありました。
ラーメン頭(天然パーマ※癖毛)、麻呂(眉が薄い)、目が無い(目が細くて小さかったため)、団子鼻、宇宙人(子供の頃は耳が大きく前を向いていた)、クチビルゲ(唇が厚い)、北京原人(顔がゴツくて口が飛び出ている)等々一つ一つ挙げたらキリがありません。子供の頃は本当に悩みました。
だけど、
「これが自分である」「この髪、眉、目、鼻、耳、口、全てが自分らしい姿なんだ」と思うようになってからは、それら全てを受け止めることができました。
まさに「顔訓13箇条」第4条. 「人と違う顔の特徴は、自分の個性(チャームポイント)と思おう。」です。
そうすれば、
言われることは全て誉め言葉だとなります。相手がからかって言っていることであっても、いじめようとして言っていることであっても、それだけ個性的な顔だと言うことで誉められているのです。
宝塚でスターになる「いじめられていることに気付かないタイプ。」ではありませんが、
こちらがいじめられていると思わなければ、悪口を言われていると感じなければ、それでいいのです。全てはこちらの気の持ち方次第です。

顔と心と体研究会につきまして詳しくはコチラをご覧ください。


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